限られた予算ながらも「(体感として)快適に過ごせる家」が一番のテーマだった我が家。
つまり、「完成直後」にはそのテーマが達成できたかどうかは分かりません。そういう意味ではまだ我が家の「家づくり」は続いています。。「暮らしてみて」「体感してみて」、初めて分かること・気づいたことを書いてみます。
そもそも引っ越しをした時期はちょうど秋。秋と春は一年の中でも過ごしやすい時期なので、当然快適・・・(だと信じたい)。
私たちが気にしているのは、冬の寒さ、夏の暑さ、そして何より一番の懸念事項は、梅雨時期の湿気とカビ具合。一年住んでみて、これらがある程度クリア出来て、初めて我々の家づくりのテーマが達成できたかどうかが分かるのだと思っています。このことは打合せでも何度も話し合い、検討を重ねてきました。
・・・・・というわけで秋と春は省略、まずは「暮らしてみました・冬編」。
まず先に結論を言うと、冬はほぼ満足。
気になる点を挙げたいと思ったんだけど・・・今のところ「これ」といって思い付きません。
良かった点としては、
・2Fだけでなく、1Fが非常に明るい(日がよく当たる)のでお天気のよい昼間は冬でも快適に過ごせる。(我が家は1Fがリビングとキッチン。)朝〜午前中は東の窓から、昼〜午後は南の窓から、太陽がポカポカと家を暖めてくれます。
窓が多かったり、吹き抜けだったり・・・という点が私たちの「冬は寒いのではないか?」という懸念事項だったのですが、窓はペアガラスのおかげか、思ったより冷気はきません。また、結露も全く無し。一応、暮らしてみて寒かった時のために、土間とリビングの間にガラスの仕切りを追加(工事)出来るような設計にしてもらっていたのですが、とりあえずガラスの仕切りは必要無さそう。
・床の感触が暖かい。これは、やはり柔らかい無垢材を選んでよかったと思える点です。我が家は床暖房がついていないので、せめても空気を沢山含んだ木種にしてよかったと思います。
(その代わり傷は付きやすい。が、その点は我々は気にならないタイプなので問題無し。シミ・傷・板の暴れ(反り)は無垢につきもの、と思っているので。)
・冬のタオルウォーマー最高。お風呂からあがって、フカフカの暖かいタオルが使える幸せ。同時に洗面ルームもほんのりあたたかく暖房効果もあり。
そう、我が家は「ひんやり」体感する場所がありません。
お風呂のタイルはサーモタイルにしたし、脱衣・洗面ルームも床は無垢・・・
実は、洗面ルームの床については当初はてっきりタイル仕様だと思っていたので、設計士さんから「無垢で」と言われた時にちょっと抵抗したのです。水周りの近くはタイルの方がメンテしやすいのでは・・・と思ったので。けれど、ここは設計士さんもなかなか譲らなかった(笑)、「無垢の方が絶対気持ちがいいし、しかも疲れないから。」と。
基本的に私たちの意見を尊重し取り入れてくれ、他の事ではあまり主張するかたでは無かったので、悩みつつもここは素直に受け入れよう、ということになったのだけど、これについても今のところ「言うとおりにしてよかった」という感じ。特に面倒なメンテナンスは何も無いし、何より本当に感触が気持ちいいので。また、今後、不都合なことが出てくるようであれば、いつでも無垢からタイルにリフォームすればよいという気持ちも有ります。(洗面ルームは非常に狭いスペースなので費用もそんなにかからないはず。)
そして「固い床は疲れやすい」・・・というのは、実は体感として思い当たることがあって。
1つは、仕事で国際展示場に出掛けた時、広い展示ホールを最後までまわり切るコツとして、いつも同僚と「疲れるからなるべくコンクリートじゃなくてカーペットが敷いてあるところを歩こう。」と言い合っていること(笑)。(コンクリートの上を歩くかそうでないかで疲れが大分違うような気がする。)
もう1つは、実家のキッチンの床がテラコッタなのだけど、これも長時間立っているとなんとなく疲れる・・・母は慣れているのか何とも思わないらしいけど。(もちろん設計士さんには上記の理由でキッチン床も無垢を勧められました。)
人それぞれ、好みも体感も違いがあるので一概には言えないけれど、快適に過ごすための選択として、我が家にとってはこれが正解だったかなと思っています。
休日の夫のお気に入りの場所。もう少し暖かくなったらこの窓を開放出来るかなー。